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2024.04.27 #学部/学科 #研究室 #秋田県立大学

秋田県立大学の研究室紹介【生物有機化学研究室(福原研)】生物資源科学部*応用生物科学科

この研究室では、秋田のセリ・フキなどの農作物や秋田で栽培されるキキョウ・カンゾウ・シャクヤクなどの生薬に含まれる成分を分析し、その機能を解明することを目指しています。

応用生物科学科では珍しく比較的アウトドアな研究室です。研究対象は野菜や生薬です。サンプルを入手する際は県内様々な直売所に赴いたり、生産者から直接いただいたりします。最近は、野草にも着目しています!同学科内だけでなく、他学科の先生方や学外の研究機関とも連携を進めています。

研究対象の野菜や生薬

秋田県では、セリやフキが伝統的な食材として親しまれています。これらの山菜は、山間部や里山で自然に育ち、春先に採取されます。秋田県の山菜は、その独特の風味や食感が特徴であり、地元の料理に欠かせない素材となっています。

butterbur

また、生薬とは、植物、動物、鉱物から作られる天然の薬物や薬剤のことを指します。植物由来の生薬の代表例は生姜、ニンニク、ウコン、シナモンなどです。これらの植物は、抗炎症、鎮痛、抗菌、消化促進などの効果があるとされています。多くの植物が生薬として使用されています。秋田県でも一部の地域で、キキョウやカンゾウ等の生薬が生産されています。

秋田県では、豊かな自然環境や気候条件を生かして、地元の農産物や特産品が育てられています。

学生が取り組んでいる研究テーマ例

・「あきた伝統野菜」から、肥満やアレルギーを抑制する成分を探索

・野菜や生薬の未利用部位に含まれる健康機能成分の探索

研究室の先生の紹介

福原 和哉(ふくはら かずや) 先生

研究内容

秋田県で作られる生薬や農作物から、病気の治療や健康維持に貢献できる成分の探索

研究キーワード

生物活性物質、生物有機化学、天然物化学

専門分野

天然物化学(Natural Product Chemistry)
天然に存在する有機化合物や生物活性物質の研究を行う化学の分野です。天然物化学の主な対象は、植物、微生物、海洋生物などの生物から単離される天然物です。

生物有機化学(Bioorganic Chemistry)
有機化学と生物学の融合した分野であり、生物の中で起こる有機化学反応や分子の相互作用、生物活性分子の構造と機能に焦点を当てています。この分野は、生物学、有機化学、医学、薬学などのさまざまな分野と密接に関連しています。

指導できる学生自主研究の内容

植物の成分分析や生物活性・機能性に関する研究

福原先生の詳しい研究情報はこちらhttps://researchmap.jp/i-fukuhara-888

herbal medicine

研究室で身につくスキル

・細胞や酵素を用いて成分の生物活性を調べることができる

・各種機器分析技術

・有機化合物の化学構造の解明

コアタイム:10時~17時30分

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住所:
秋田県秋田市下新城中野字街道端西241-438
電話番号:
018-872-1500