

秋田県立大学の研究室紹介【分子生物学研究室(岩下研)】生物資源科学部*応用生物科学科
この研究室では、喘息の原因である MUC5AC の生産メカニズムを解明することで、喘息症状の緩和につながる物質を探すことを研究目的としています。
研究活動と就活やプライベートなど学生のやりたいことを両立させやすいところがこの研究室の良いところです。また、研究テーマも学生自身の挑戦してみたいテーマを選択できるため、研究室での活動は楽しく行うことができます。

主な研究テーマ
1.粘液ムチンの分泌メカニズムを解明する
2.気道を閉塞する粘液ムチンの過剰産生を抑制し、喘息症状を緩和する。
粘液ムチン とは?
粘膜上皮細胞が作り出すタンパク質で、体の内部表面を覆っている粘液の主要な成分です。これは、体を外部からの物理的な刺激や微生物から守り、潤滑に役立ちます。主に消化管や呼吸器系で見られます。
学生が取り組んでいる研究テーマ例
・シソに含まれる成分をマウスに与え、粘液の分泌が抑制されるか?
・食品由来成分が喘息時の気道粘液の主成分MUC5ACの生産抑制を行う分子構造の解析
研究室の先生の紹介
岩下 淳(いわした じゅん)先生
◆研究内容
ヒト培養細胞におけるムチン発現の解析
◆研究キーワード
・食品成分の気道粘液分泌への影響
・動物を用いた気道粘液分泌機構の解析
・喘息などの疾患による気道粘液分泌機構の解析
◆専門分野
分子生物学(発生学)
分子生物学は、生物学の分野の一つであり、生物学的な現象やプロセスを分子レベルで理解しようとする学問です。具体的には、生物学的な構造や機能を持つ分子(DNA、RNA、タンパク質など)の性質や相互作用を研究し、生命現象のメカニズムを解明することを目指しています。
その中の発生学は、分子生物学の手法を用いて、生物が胚から成体へ発達する過程で起こる分子レベルのメカニズムについて研究する分野です。発生学の基本的な研究や、疾患の発生メカニズムの解明などに応用されています。
◆岩下先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/read0062319
身につくスキル
・細胞培養などで行う無菌操作
無菌操作は微生物の汚染を防ぐための手法で、手洗い、消毒、炎の消毒、バイオセーフティキャビネットの使用などが含まれます。これにより、実験や手術の結果が微生物の影響を受けずに正確になります。無菌操作は微生物学や医学の研究、製造業などで広く使用されています。
・タンパク質分離・検出を行う一連の操作
タンパク質の分離には、ゲル電気泳動(SDS-PAGE)が一般的で、異なる分子量のタンパク質を分離します。その後、染色や免疫染色を行い、バンドを可視化します。最終的に、質量分析法を使用してタンパク質のアミノ酸配列や質量を解析します。
この2つのスキルは、生化学や分子生物学の研究において、必要不可欠な手法の1つです。
研究対象で取り扱っている粘液ムチンは人体にも存在しているため、自分たちの体内でどのようなことが起こっているのか、理解を深めることに繋がります

過去の先輩方の就職先
食品
医薬品
IT
金融
公務員
コアタイム:10時~17時
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