

秋田県立大学の研究室紹介【森林科学研究室】生物資源科学部*生物環境科学科
この研究室では、「環境観」と自然環境と共生する持続可能な社会に貢献する「基礎的素養」を育成することを目的に、自然の成り立ちを探求し、生態学を基盤とした森林の研究・教育を行っています。
PR ポイントは、秋田県を中心に 7 か所以上ある多様なフィールドで調査ができることです。野外調査だけではなく、研究室内での実験や PC での解析作業などにも挑戦できます。さらに、他大学との合同研究会や地域住民との松くい虫被害の防除活動など外部との交流も盛んです。

主な研究テーマ
森林科学研究室では、
・地球市民・日本列島市民としての環境観
・「自然環境と共生する持続可能な社会」に貢献する基礎的素養
を育成することを目的に、自然の成り立ちを探求し、生態学を基盤とした森林の研究・教育を行っています。
公開のセミナーやシンポジウムなどを開催し、開かれた研究室を目指しており、他の研究所や大学との共同研究も積極的に進めています。さらに、県庁(農林水産部)、総合地方農林事務所や林業家の方々と交流を図りながら現場とのつながりも重視しています。
松くい虫被害の防除に地域住民とともに取り組んでいます。
学生が取り組んでいる研究テーマ例
・森林を長期間観察した数十年間のデータを用いた、多様な種の共存関係の研究。また、気候変動によるそれらの関係性の変動に関する研究。
・植物同士や、植物と他の生物種の関係性を紐解く研究
・チシマザサの一斉開花枯死による森林構造の変化の研究
・針葉樹の花や花粉による、窒素やリンの供給力に関する研究
・地域環境と親子関係に着目した、子供の自然離れの実態と要因に関する研究
・「角館シダレザクラ」の樹木の現状と保全への提言

研究室の先生の紹介
星崎 和彦(ほしざき かずひこ)先生
◆研究内容
・森林の成り立ち、つくり(構造)と移り変わり(動態、世代交代)
・渓畔林の種多様性の意義、その創出と維持のしくみ、
・種子食動物と樹木の相互作用
・秋田スギ天然林の構造と成立過程
・海岸マツ林を松枯れから守るための基礎研究と市民参加型防除の実践
◆研究キーワード
森林動態、炭やき、ツキノワグマ、マツ材線虫病、豊凶、更新、森林生態
◆専門分野
森林科学、生態学
◆指導できる学生自主研究の内容
樹木の幹直径や枝の計測、落葉や種子、花粉を使った簡単な実験など
◆星崎先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/khoshiz
木村 恵(きむら めぐみ)先生
◆研究内容
1.希少樹木の種子保存特性に関する研究
2.有用針葉樹の種子生産と発芽特性に関する研究
3.樹木の遺伝構造解析
4.DNA解析を用いた樹木の生活史戦略の解明
◆研究キーワード
発芽生態、種子特性、遺伝構造、外来種、遺伝マーカー、森林遺伝
◆専門分野
森林生態学、分子生態学
◆指導できる学生自主研究の内容
森林を構成する植物種の成長と繁殖に関する分野
◆木村先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/kimegu/research_interests
身につくスキル
・コミュニケーション力
・プレゼンテーション力
・環境問題の本質を考える力
・計画力
炭やき・マツ枯れ防除活動!!
マツ枯れの拡大を防ぎ、先人が残した美しい松林を守るために地域住民と教員・学生が一体となって行っている活動です。
マツ枯れ被害木は放置していると被害が拡大するため、枯死木の見回りをし、被害木を焼いて炭にしています。
ここで作られた炭や木酢液は資源として広く再利用されています。炭の販売もしています。

過去の先輩方の就職先
公務員
林野庁、秋田県庁、岩手県庁、(国研)森林研究・整備機構 など
造園・林業系
住友林業緑化、むつみ造園、山梅造園土木、秋田県森林組合連合会 など
木材・流通
住友林業フォレストサービス、カリモク秋田、秋田プライウッド、協和木材 など
自然観察・公園
環境省アクティブレンジャー、国立公園協会 など
大学院進学
その他
JICA、教員、JA、秋田銀行、タカヤナギ、コープあきた など
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- 018-872-1500