

秋田県立大学の研究室紹介【微生物学研究室(村口研)】生物資源科学部*応用生物科学科
この研究室では、モデルキノコ「ウシグソヒトヨタケ」における菌糸成長および子実体形成の分子メカニズムを明らかにする研究に取り組んでいます。
PR ポイントは、キノコの研究ができることです。キノコそのものの研究ができる大学はそれほど多くありません。研究室でキノコを扱う以外にも、山に行って観察するイベントもあります。他のキノコとの研究機関との交流もあるので、キノコ研究に関して詳しく学ぶことができます。
ウシグソヒトヨタケ とは?
モデルきのこ「ウシグソヒトヨタケ」。このキノコは、生活環が約10日と短いため、次の世代が早く得られ、遺伝学的研究材料として優れています。さらに、形質転換系が確立されており、DNA導入によって、野生型遺伝子の特定や異種タンパク質の発現が可能に成っています。また、ゲノムプロジェクト(全塩基配列決定)が完了しており、遺伝子の特定やその機能解析が行いやすいキノコです。
ウシグソヒトヨタケで得られた遺伝子情報や代謝物情報を、食用キノコ等の有用キノコの育種や栽培技術の改良に役立てて行くことを目指しています。

学生が取り組んでいる研究テーマ例
・子実体(キノコ)の傘成熟に必要な暗期とCcChd1タンパク質の関係性の研究
・菌糸成長に関わると思われるタンパク質群の機能についての研究
・傘形成に必要なIch1酵素の基質を特定する研究
研究室の先生の紹介
村口 元(むらぐち はじめ)先生
◆研究内容
ウシグソヒトヨタケを使って、菌糸成長過程や子実体形成過程の突然変異体を誘発し、それら突然変異の原因遺伝子を特定し、遺伝子産物がどのように表現型に影響を及ぼしているかを研究しています。
◆研究キーワード
子実体、ウシグソヒトヨダケ、担子菌、細胞生物学
◆専門分野
菌類遺伝学
菌類遺伝学は、菌類の遺伝子や遺伝子発現を研究する分野です。菌類は食品の発酵や分解、医療や環境保護にも利用されており、その遺伝子操作や品種改良が重要です。この分野では、菌類の遺伝子機能や相互作用を理解し、新たな応用技術の開発に取り組んでいます。
菌類細胞生物学
菌類細胞生物学は、真菌の細胞構造や機能を研究する分野です。細胞の形態学や細胞内構造、細胞分裂や有性生殖のメカニズムなどが注目されます。この分野の研究成果は、医学やバイオテクノロジー、環境科学などに応用され、新たな治療法や技術の開発に役立っています。
◆指導できる学生自主研究の内容
キノコを使った研究
◆村口先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/read0062320
身につくスキル
・顕微鏡観察の技術(染色体染色、蛍光顕微鏡観察)
・遺伝学的研究手法(遺伝子組み換え、PCR等)
・キノコ(担子菌)などの微生物に関する知識

過去の先輩方の就職先
食品
木村食品、玉乃光酒造、雪国まいたけ、三和缶詰、ヤマダフーズなど
製造
青葉化成、TDK、
医薬品
ニプロファーマ
教育
秋田大学医学部実験補助、新潟市立高等学校教員
公務員
仙台市役所、青森県七戸町役場
大学院進学
その他
理研グリーン、カントリーエレベータ、科学捜査研究所、日本原燃など
コアタイム:10時~17時
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