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2024.04.28 #学部/学科 #研究室 #秋田県立大学

秋田県立大学の研究室紹介【生物有機化学研究室(常盤野研)】生物資源科学部*応用生物科学科

この研究室では、主に天然の植物由来の生物活性物質の探索、機能性成分の分析、有機合成研究を行っています。

植物試料を粉末状にし、有機溶媒による抽出・濃縮、クロマトグラフィー精製、HPLC やNMR 分析、MS(質量分析)を使って、含有成分の構造決定を行います。将来的に植物特有成分を明らかにすることで、付加創出と地域活性化に貢献することを考えています。

学生が取り組んでいる研究テーマ例

・秋⽥県産オオイタドリに含まれる健康寄与成分の分析

・植物由来フラボノイド化合物の有機合成と⽣物活性評価

Japanese Knotweed
イタドリ

研究室の先生の紹介

常盤野 哲生(ときわの てつお)先生

研究内容

植物や微生物が生産する生物活性天然有機化合物の探索

1.生薬や食用作物、山菜に含まれる生物活性物質の分析、新規物質の単離・構造決定

2.天然有機化合物およびその特徴的構造をモチーフとした有機合成研究

3.有機ポリマー/CNT複合素材を用いたLDI質量分析プレートの開発

研究キーワード

天機物科学、有機合成化学、生合成、NMR,MS

専門分野

天然物化学
天然に存在する化合物や生体分子の構造や性質を研究する分野です。主に植物、微生物、海洋生物などの生物から単離される天然物を対象としています。これらの天然物は、医薬品、香料、着色料などの製品の原料として利用されることがあります。

有機合成化学
有機化合物の合成反応や反応機構を研究する分野です。これは、新しい化合物の合成や既存の化合物の改良に焦点を当てています。有機合成化学は医薬品、農薬、材料科学などの分野で広く利用され、新しい医薬品や産業製品の開発に重要な役割を果たしています。

常盤野先生の詳しい研究情報はこちらhttps://researchmap.jp/read0055189

身につくスキル

・各種分析機器(エバポレーター、HPLC、NMR、MS など)の扱い

・健康寄与成分の有機化学的知識や機能性

研究室で使う各種分析機器・分析手法について

エバポレーター
実験や研究で使われ、液体を気体に変える装置です。化学や生物学の分野では、溶液中の溶質を濃縮するために利用されます。また、有機合成や化学反応で溶媒を除去する際にも使用され、反応混合物から溶媒を蒸発させて生成物を純粋化します。

HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)
化合物の分離や定量を行う分析技術です。試料を溶媒に溶かし、高圧下でカラムを通して成分を分離し、検出器で識別や定量を行います。医薬品や食品、環境などの様々な分野で広く利用されます。

NMR(核磁気共鳴)
分子の構造や組成、化学的な環境を調べるための分析手法です。これは、原子核が強力な磁場に置かれた際に、その周りで発生する微弱な磁場を測定することで情報を得ます。化合物の識別や量的分析、反応のモニタリングなどに利用されます。

MS(質量分析法)
分子の質量を測定する方法です。サンプルをイオン化し、それらの質量を測定することで、分子の組成や構造を特定します。MSは微量の化合物を検出するのに役立ち、化学や生物学の分野で広く利用されています。

MS

過去の先輩方の就職先

食品

医薬品

小売・卸売

教育

コアタイム:9時~10時

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