

秋田県立大学の研究室紹介【植物生理研究室】生物資源科学部*生物生産科学科
この研究室では、お米の澱粉生合成に関わる酵素の機能を調べ、澱粉生合成のメカニズムを解析することを研究目的としています。
PRポイントは、イネや酵素に関する専門的な研究ができる事です。ミクロな研究に興味がある人や食べることが好きな人に向いている研究室です。室内実験に限らず、フィールドワークも行っています。院生やスタッフなど頼れる方が多いので、研究を行う良い環境が整えられています。

主な研究内容
植物生理研究室では、植物特有の生命の営み(光合成などのエネルギー獲得のしくみ、環境ストレス耐性などのしくみ、成長・生殖などの生活環のプロセスなど)を学習し、研究しています。
植物の生理現象を科学的な態度で理解するためにDNA、たんぱく質、糖などの分子レベルで解析し、植物のすぐれた機能を役立たせる新技術を開発することをめざして、教育・研究を行います。
1)澱粉生合成メカニズムの解明と新規澱粉を生産するイネ品種の開発
長年の澱粉研究の蓄積から、澱粉生合成メカニズムを解明すると同時に、新しい澱粉を蓄積する米品種を開発しています。商品登録出願を済ませ、販売可能なステージまで来ている品種が3種類あります。
さらに詳しい説明はこちら➡https://www.dbp.akita-pu.ac.jp/~plant-physiol/naiyou1.html
2)糖質作用酵素の生化学・構造生物学
動物・微生物はグリコーゲンを、一方、植物は澱粉を生産します。これら多糖は複数の酵素によって作られますが、その詳しい仕組みはわかっていません。この仕組みを解き明かすため、私たちは糖質の代謝に関わる酵素の性質と立体構造を調べる研究をしています。研究成果をプラスチックの代替となる新規澱粉素材の酵素合成などへ利用することを目指しています。
さらに詳しい説明はこちら➡https://www.dbp.akita-pu.ac.jp/~plant-physiol/naiyou6.html
3)シアノバクテリアにおける炭水化物代謝の解析
シアノバクテリアは葉緑体の起源と考えられている原始的な光合成微生物です。シアノバクテリアにおける炭水化物代謝機構の解析を通じて、光合成生物の生存戦略の普遍性に迫ります。
さらに詳しい説明はこちら➡https://www.dbp.akita-pu.ac.jp/~plant-physiol/naiyou3.html
◆研究キーワード
澱粉生合成、澱粉代謝の進化、澱粉メタボリックエンジニアリング、変異体米の産業利用、澱粉・グリコーゲンの構造と物性解析、イネ品種改良、ダイエット米の開発、酵素の立体構造、シアノバクテリア、微細藻類、遺伝子組換え
学生が取り組んでいる研究テーマ例
・研究室で作ったイネの変異体(ある遺伝子が壊れたイネ)の消化されにくい澱粉(レジスタントスターチ)の量を調べる。
・研究室がこれまでに作出した変異体の特徴をまとめる。
・特定の酵素の活性が異なる(強・弱・なし)モチ米の性質を調べる。
研究室の先生の紹介
鈴木 英治(すずき えいじ)先生
◆研究内容
光合成微生物(藻類)における炭水化物代謝-植物への応用
◆研究キーワード
植物生理学、Plant Physiology
◆専門分野
植物生理学、生化学、分子生物学
◆鈴木先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/esuzuki_60211984
藤田 直子(ふじた なおこ)先生
◆研究内容
澱粉生合成メカニズムの解明と新素材澱粉の開発
◆研究キーワード
植物生理・遺伝学、Plant Physiology and Genetics
◆専門分野
植物生理学、植物遺伝学、生化学、分子生物学、澱粉科学
◆藤田先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/read0157318
鈴木 龍一郎(すずき りゅういちろう)先生
◆研究内容
糖質に関わる酵素群の構造機能解析
◆研究キーワード
応用微生物学、酵素学、構造生物学
◆専門分野
酵素学、構造生物学
◆鈴木先生の詳しい研究情報はこちら➡https://researchmap.jp/read0205842
身につくスキル
・プレゼンテーション能力
・問題点や考察を考える力
・澱粉のハンドリング
・新品種の育成過程
・生化学的実験手法

過去の先輩方の就職先
食品
医薬品
IT
金融
小売・卸売
商社
マスコミ
教育
公務員
農家
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