

【秋田大学】国際資源学部の大学生活についてインタビュー
国際資源学部とは?
今回は秋田大学の国際資源学部の学生さんにインタビューした内容を紹介していきます。
国際資源学部では、「日本や世界の資源政策を担い折衡・交渉ができる人材」「世界をフィールドとして実践力を発揮できる技術人材」といった文理双方のグローバル資源人材の義成を実現するため、3つのコースを設けます。
資源政策コース
資源政策コースは、政治、経済、法といった社会科学から、文化、歴史、地理といった人文学まで、文系すなわち人文社会科学の分野から資源にアプローチする、日本では唯一のコースです。
1・2年次の英語特別カリキュラム「I-EAP」、2年次以降すべて英語で行われる専門教育、海外の現場で仲間と共に自分を磨くフィールドワーク、そして卒業課題研究を通じて、資源政策とマネジメントのスペシャリストになることができます。
資源地球科学コース
資源地球科学コースでは、地球の営みを詳しく理解するとともに、資源のできかたやその分布、探査方法について研究しています。
資源地球科学コースの学生は、入学後すぐに、文系や工学系分野を含む幅広い学問を学ぶとともに、大学集中英語を通して実践的な英語力を養います。
2年次以降の地球科学系の授業などの専門科目は英語で学び、3年次には野外での地質調査実習(進級論文など)、海外資源フィールドワークといった実習を通して実践的な力を養成します。
たとえ入学時点で英語力、地球科学や資源の知識に自信がなくとも、しっかりとしたカリキュラムが提供されていますので、卒業までには資源や地球科学の専門家・技術者として世界を舞台に活躍できるほどの力が養われます。
資源開発環境コース
世界の人々が地球上で持続可能(サスティナブル)に暮らしていくために、2015年国連サミットで、持続可能な開発目標(SDGs, Sustainable Development Goals)が定められました。
具体的には、17の目標と169ものターゲットが詳細に決められています。その目標の1つに「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」があります。
日本の「鉱業法」でも、鉱物資源の開発の目的は、公共の福祉の増進に寄与するためであり、さらに、開発によって保健衛生上の害があってはならないとされています。
SDGsによって、我々は、資源・エネルギーの開発は「みんなのため」であり、かつ「クリーン」でなければならいことを再確認することになりました。
このような崇高な理念のもと、ここ資源開発環境コースで学問・技術を学んだ学生たちが、世界に偏在する資源・エネルギーを人に害なく開発・生産し、世界に普遍的に流通させるエンジニアになって欲しいと願っています。
授業内容は?
ほとんど授業がなく、基本的には論文を読んでゼミで発表したり、研究室で実験したりしています。
一番記憶に残っている授業は?
資源学のフィールドワークが人との交流の機会として最も有益だと感じます。フィールドワークに参加して良かったと思います。
フィールドワークではタイに行きましたが、タイでは英語が主要な言語なので、お互い第2言語の英語でコミュニケーションをとることが多く、そうした経験は初めてで良かったと感じました。
おすすめの授業は?
「資源学の実習」という授業があり、私はその一環で鉱山に行ってきました。外に出て実地で学べる授業は好きです。
秋田大学に決めたきっかけは?
他の大学に行こうと思っていましたが、センター試験で思ったような点数が取れず、それで高校の担任の先生にこの学部を進められて、ここに来たという感じですね。
卒業後の進路は?
首都圏に就職するイメージがありますが、秋田出身の人たちでも地元での就職を探している人がいますね。
私は資源系の学部に在籍していますが、営業や他の分野の会社に就職する人もいますし、もちろん資源系の企業に就職する人もいます。様々な分野の会社に就職しているというイメージです。
入学して大変だったことは?
オンライン授業への移行のため、最初の1ヶ月は授業がなかったので、秋田で何も知らない状態で1人で家にこもることが大変でした。
また、関東出身でほとんど雪が降らない地域出身なので、雪が降ると自転車が使えず、歩きにくい道を歩くのはかなり大変だと感じました。
入学してよかったことは?
最初は特定の目標があって来たわけではなかったのですが、実際に授業を受けたりしてみて、自分が興味を持っている石油に関する研究などを行っていることが分かりました。
自分の興味や将来の職業についての考えがこの大学で見つかったことは、とても良かったと思います。
それぞれ学年ごとに何をしていた?
1年生の時は基本的にすべてオンライン授業で、家でずっと授業を受けていました。2年生になると、最初はオンラインで授業を受けることが多く、後半になると対面の授業が増えてきました。
3年生になると、ほとんどが対面授業でしたが、夏頃からフィールドワークの準備などが始まり、かなり忙しくなりました。
大学生は忙しい?
3年生は、総合的に見るとまだ暇なんじゃないでしょうか。テスト期間は忙しいですが、基本的には空き時間があるので、その時間を考えると暇なんじゃないかなと思います。
授業を受けてよかったと思うこと
自分が今研究したいと思っている授業は、専門科目で、少し専門的な内容の授業です。
大学で受けられる授業は、インターンシップに参加したり、3年生の時に就活したりする中で、知らないだろうなと思っていた専門知識などが全然出てきます。
資源に関する専門的な内容をしっかりと学び、さまざまな分野について理解できるのは、良いことだと思います。
後輩へのアドバイス
1年生の時に、たくさんの授業を取る方が楽だと言われますが、キャパオーバーしそうなほど取ると、他の授業の課題で忙しくなり、成績が芳しくない授業も出てきます。なので、適度に授業を取るのがいいと思います。
入学した時の感想
自分自身、完全にやる気があったというわけではありませんが、周りが知らない人ばかりの環境で自分の能力を試すことができるというワクワク感もありました。
また、海外に行くと、新しい価値観や広い視野を得ることができ、とても面白いと感じます。